コラム2016年1月「認知症デイケアの紹介をしなさいというお告げがきたので…」

先日のコラムでOT1000号さんが神様からお告げをもらったと書いてありましたが、先週の木曜日とうとう私にも○藤神からお告げがありました。

私ことOT77号は今新しい認知症デイケアの開設準備に携わっており、毎週木曜日の週1回会議を行っています。それには○藤神も参加していただいているのですが…。

神『ああ、そうそうOT77号さん』
　「なんですか？(なんかイヤな予感…)」
神『認知症デイケアも完成したし、コラム書いてね。面白く。』
　「…はい？」

今回はメールではなく直接お告げがありました。メールでのお告げはもう止めたのでしょうか？そしてやはり神様。言い方が『書いてもらえる？』ではなく『書いて』です。もう決定事項なのです。私に拒否権というものは存在しないのです。
私は今までコラムを書いたこともありません。文才があるわけもなくまったくのド素人です。

とういうわけで文章はつたないですが新しい認知症デイケアが完成しましたのでその内部と魅力を皆さんに紹介していきたいと思います。

ここはデイルームです。床の部分はぬくもりある感じがします。日の光も十分に入ります。とても大きい窓からはテラスに出れます。暖かい日にはのんびりと外でお茶を飲みたいものですね。

お風呂です。のんびりと浸かれる広さですね。反対側にこのお風呂より一回りほど小さいお風呂があります。ですがこのままでは大きさがいまいちわからない。というわけで…

同じ認知症デイケア担当スタッフのMさんに入ってもらいました。足を伸ばしても十分に余裕があります。おや？Mさんの視線の先には何があるのでしょうか？

な、なんとパネルヒーターがついているではありませんか！これで寒い時も安心。暖かく浸かれますね！

全体図はこんな感じです。Mさん気持ちよさそう。

この先にあるのは秘密のドア…ではなく厨房になっています。ここで皆さんの食事を作ります。出来立てホカホカの食事が食べれるのは嬉しいですね。手前にあるのはキッチンです。ここで簡単なお菓子を作れたら良いですね。

いかがでしたでしょうか？認知症デイケアが開所するまであと2か月ちょっとです。準備スタッフは去年からコツコツと準備を進めてきました。

私は以前違う病院で働いていた時、担当していた病棟に認知症のおばあちゃんがいました。その人はいつも表情がムスっとしていて落ち着かずにウロウロ。何か一緒に作業をしてても途中で席を立ち、「お父さんと今日はたまたま来たんです。もう帰る時間だから」とずっと入院している事もわかっていませんでした。
でもそんなおばあちゃんが歌の活動をする時だけは最後まで席を立つことがありませんでした。「昔から歌好きなの」とニコニコして他の人の歌を聞いているし、歌うんです。またその歌が上手なんです。聞けば「歌手になりたくて若い頃よく練習していた」とのこと。
若い頃夢中になっていた事や経験した事は使わなくなるとどんどん頭の奥にしまわれていって日々の忙しさで忘れてしまいがちです。でも好きだった事はやっぱりどこかで覚えているんですね。上手く引き出してあげる事でとても表情が変わるし、明るく輝くんです。あのおばあちゃんのとびっきりの笑顔は今でも忘れる事がありません。利用者さん達が活動を通して苦労しながらもやりがいや楽しみを発見した時の笑顔を見ると、この仕事をやってて良かったなと本当に思います。

新しい認知症デイケアでも利用する方達が笑いあって活動できる場、安心して過ごせる場にしていけるようスタッフ一同頑張っていきたいと思います。

（文・写真:認知症デイケア準備室）

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