よくある質問

病気・症状について

「統合失調症」について教えてください。
脳の中にある神経の伝達物質のバランスが崩れ、感情のコントロールがうまくつかなかったり、考えがうまくまとまらなかったり、実際には存在しないものを見たり聞いたりする幻視・幻聴が出現したり、現実を違うように解釈してそう思い込んでしまう妄想を呈したりすることもある病気です。典型的には幻覚や妄想などの症状が活発な急性期、その後、意欲低下や感情の平坦化などが主体となる慢性期へと経過します。
統計学的には100人に1人は患う決して珍しくない病気で、その症状も程度も十人十色です。20~30代頃に発症することが多いとされています。また患者様ご自身はなかなか病識(自分が病気であるという認識)が持てない病気で、ご家族やご友人が気づいてあげることが大切です。
早期発見・早期治療が何よりも大切な病気ですので、何か気になる症状がございましたらお早めにご相談されることをお勧めします。
うつ病について教えてください。
医学的には脳内の神経伝達物質の一部が低下することにとって起こる病気とされ、気持ちの落ち込み(抑うつ状態)を主症状とします。何もかもがおっくうになり、今まで好きだったものまで楽しめなくなります。また気持ちだけでなく、体力や思考力、判断力や記憶力などあらゆる能力が低下することも多いです。本人はとても辛いのに周囲からはただ怠けているだけ、自覚が足りないだけと誤解されることもあり、それが余計に病状を悪化させることもあります。
もちろん辛いことがあれば落ち込むのは誰でもそうですが、それがいつまでも続いていたり、あるいは特に理由もなく落ち込んでいたりする場合にはこの病気の可能性があります。 気持ちの落ち込みは、ちゃんと治療をすることで必ず良くなります、逆に放置していれば自傷行為や自殺の危険もある病気です。お早めにご相談されることをおすすめします。
躁病について教えてください。
うつ病とは逆に、気持ちが大きくなりすぎてしまう病気です。そのため不必要なものまで買い物をしすぎてしまったり、疲れを感じなくて頑張りすぎてしまったりします。また気持ちが大きくなったせいで礼儀や言葉遣いがおろそかになり、職場の上司や大切な友人や家族を罵倒し、仕事や仲間を失ってしまうこともある悲しい病気でもあります。ですので、大切なものを壊してしまう前に、早期治療がとても重要です。
ノイローゼについて教えてください。
医学的には「神経症」といいますが、とても広い範囲の病状を含んだ名称です。何か大きなストレスによって気持ちが落ち込んでいるような場合もそうですし、不安が消えない不安神経症や、自分では馬鹿げていると思っていながらもその行動をせずにはいられない強迫神経症など、様々な病状があります。緊張したり人ごみに出たりすると息が苦しくなるパニック発作や、強烈な体験のトラウマに悩まされたり、高所や暗所恐怖症といったものも、広い意味では神経症の範疇といえるでしょう。 いずれの場合にしても、治療をすることで症状の改善が望めます。
不眠症について教えてください。
不眠症は睡眠障害のひとつで、うまく眠れなくなってしまう病気です。現在多くの患者様が不眠の訴えで精神科を受診されています。
なかなか眠りに入れない、いつも途中で目が覚める、どれだけ寝ても熟眠感がない……などその症状も様々です。不眠症の裏にうつ病や神経症が隠れていることも少なくありません。睡眠は体だけでなく心の健康にとってもとても大切なものですから、早期の治療が望まれます。
また、眠り過ぎてしまったり昼夜逆転がいつまでもなおらなかったりという症状も睡眠障害のひとつですので、ご相談いただけたらと思います。
依存症について教えてください。
依存症とは、「その物質がなければ生きていけなくなってしまった状態」をいいます。アルコール依存症やシンナー、覚せい剤などの薬物依存症が一般にもよく耳にされると思います。かつてはこれらの物質に依存してしまうのは本人の意志の弱さや人間性の問題とされてきましたが、現在では依存症はれっきとした病気であり、精神科医療で治療していくものと認識されています。依存症は放置しておくとどんどんエスカレートし、仕事や家族・友人を失い、身も心もボロボロになって最後は死に繋がる恐ろしい病気です。
体調が悪くて内科を受診したら、何も異常がないと言われたのですが……。
体には異常が見つからないのに痛みや不調が消えない場合、心の病気が原因となっている場合があります。ストレスをうまく処理できずそれを身体の痛みとして表現してしまう場合や、小さな症状をとても深刻にとらえてしまい患ってもいない病気になったと思い込んでしまう場合もあります。 一度精神科医にご相談されるのもよいかと思います。
子供の様子が少し気になるのですが……。
お子様はなかなか自分で自分の症状を上手に伝えることができません。またお子様には家庭でのこと、学校でのこと、友達とのことなど様々な要素が関与しますから、一概に精神科病院で全てを解決できるというものではありませんが、時として心や精神発達の病気がお子様の問題の原因となっていることもあります。一度ご相談いただければと思います。
高齢になる親の様子が気がかりなのですが……。
現代日本は高齢化の一途を辿っており、悩んでおられる高齢者の方やそのご家族も多いことと思います。
例えば一般に認知症と申しますと物忘れのご病気と思われがちですが、それ以外にも気持ちが落ち込んだり、眠れなくなったり、怒りっぽくなって言葉が荒くなったり、夜間の混乱や興奮、徘徊、幻を見たり聞いたり、妄想を抱いて暴力を振るってしまったり……と実に様々な精神症状を呈することがあります。治療によってそれらの症状を和らげたり、認知症の進行を遅らせていくことが可能ですが、認知症にもいくつかのタイプとそれに沿った治療法がありますので、まずは早期に精神科を受診いただき診断を確定し、治療を開始することが望ましいと思います。
高齢の親の介護で悩んでいるのですが……。
現在、様々な生活をしている高齢者の方々とそのご家族がいらっしゃるものと思います。認知症を患っている方や、お体のご病気を持っていらっしゃる方も少なくないでしょう。そして、そのお世話をするご家族の苦労も大変なものと思います。抱え込みすぎてしまうと、共倒れになってしまう危険もあります。
当院には認知症治療にあたる医師・看護師だけでなく、様々なご相談に対応するケースワーカーも常駐しております。高齢者の方の状態や環境に応じて、どのようなサービスが受けられるのか、どのような選択肢があるのかをともに考えます。もちろん、介護認定の申請などご不明な手続きに関しましてはご説明し、お手伝いいたします。
在宅で生活する、施設に入所する、入院する……など高齢者の方々にとって何が最も望ましい形なのかは、1人1人によって違います。患者様にとってご家族にとって、最良の選択がどこにあるのかを一緒に考えていきましょう。ご自分だけで抱え込みすぎずに、ぜひお気軽にご相談ください。
食べ物を食べたくないし、食べてもすぐ吐いてしまうのですが……。
食生活に支障をきたす症状を、大きく摂食障害と呼びます。俗に言う拒食症や過食症も摂食障害のひとつです。拒食・過食は様々な心の病気にともなって起こりますが、近年では若い女性が細身を美とする価値観からダイエットがエスカレートし、自己嘔吐などをくり返すようになるケースが社会問題ともなっています。綺麗になりたいと思う気持ちはとても大切ですが、摂食障害の怖いところは程度がひどくなると体の健康が維持できなくなり、衰弱死や突然死の危険さえあるということです。単純に吐かなくなれば治療成功という単純なものでもなく、食生活に支障をきたしている根本的な原因を解決していかなくてはなりません。そのため、治療には時間がかかることが多いです。
やせることの喜び、食べることの喜び、そしてそれ以上に大切なことは健康でいることの喜びです。1人で悩まないで、ぜひ一度ご相談ください。
リストカットをしてしまう癖があるのですが……。
自傷行為、特にリストカットやアームカットは特に若い女性に多く見られます。自傷行為の理由は様々で、リストカットをしなくなれば治療成功、というわけではありません。大切なのは根本的な原因を解決していくことで、その原因は人によって異なります。ですから、周囲の人間が安易に叱ったり驚いたりすることはかえって本人を追い詰める結果となります。
ぜひ一度ご相談いただけたらと思います。
自分の性別に違和感を感じるのですが……。
近年、テレビドラマや医療番組などの影響もあり、「性同一性障害」という病気が広く認知されてきました。これは、生まれながらに心の性別と体の性別が異なる病気です。日常生活の様々な面で辛い思いをすることも多い病気です。
しかし、性別違和感は性同一性障害に限っての症状ではありません。心の病気によっては性別違和感を呈するものもあります。ですので、大切なことはちゃんと専門医を受診して診断を確定することだと思います。そこから治療の道が始まります。くれぐれも自己判断でホルモン注射や薬剤を使用するようなことはしないでください。取り返しのつかないことにもなりえます。
ぜひ1人でお悩みにならずにご相談ください。

受診・予約について

今まで精神科の病院にかかったことがなくて、やっぱり精神科っていうとちょっと怖いんです。どのように受診したらいいでしょうか?
クリニック(美唄メンタルクリニック、北広島メンタルクリニック)では、基本的に診察は予約制となっております。予約の方法としましては、直接受付にいらっしゃるか、お電話でも構いません。いずれの場合でも、看護師が患者様ご本人あるいはご家族の方の相談に対応します。その上で必要とお感じになられたら予約された上で受診されるのがよろしいかと思われます。ご自身だけでお悩みにならずに、まずは相談というお気持ちでクリニックにお電話ください。
もちろんご予約なしの受診にもご対応しますが、混みあっている時などは待ち時間が発生する場合がございます。ご理解ください。もちろん秘密は厳守いたします。
江別すずらん病院では、専門外来(もの忘れ外来・思春期外来)以外は必ずしも予約は必要ございませんが、お電話にて事前にご相談いただければ、なるべくスムーズに受診いただけるよう対応させていただきます。
受診から診察までの流れはどうなっているのですか?
初めて受診されましたら、まずは問診票にご記入をお願いしております。お書き頂ける範囲のことで結構ですので、自覚症状や既往歴などのご記入をお願いできたらと思います。また必要に応じて診察前に心理テスト(簡単なアンケート形式です)にご記入頂く場合もあります。
それらが終わりましたら、診察室にて医師が診察いたします。
いつも同じ先生に診てもらえるのですか?
曜日や時間帯によって外来を担当している医師が異なります。
精神科治療におきましては、基本的に同じ医師が診察を担当させて頂いたほうが望ましいと思われます。1人の医師が複数の曜日・時間帯を担当していますので、次回受診をそのいずれかに調整して頂ければと思います。
次回診察に関しましては、診察終了後必ず看護師が確認にまいりますので、そこでご相談ください。

治療・通院について

精神科の外来治療って、どのような感じなのでしょうか?
方法としては、大きく分けてカウンセリングと薬物治療があります。その程度や比重はもちろんご病気や症状によって異なりますし、どのような治療方法にしていくかは実際に患者様それぞれと相談しながら決めていくことになります。
その他箱庭療法などの心理学的療法や、様々な精神療法・行動療法などを併用していくこともあります。
カウンセリングってどのようなものなのでしょうか?
病状によってその方法は多種多様ですが、簡単に言えばまずはお話です。患者様と医師がお話をしていく中で、症状を和らげたり、迷いや悩みをときほぐしたり、病識を高めたりする効果があります。
薬物療法とのことですが、やっぱり精神科のお薬って飲むのが怖いんですが……?
そうですね。心に作用するお薬を飲む、というのはどうしても不安や抵抗があって当然と思います。お薬を使うことでとても症状が楽になることもありますが、残念ながら副作用というものも発生する可能性もあります。ですから、お薬を使う場合でも出来るだけ少量で使う、というのが治療の基本になります。
お薬に対して抵抗のある患者様によっては、薬物療法は用いず治療を行っていくという方法ももちろんあります。ですが、早めにお薬を使ったほうが明らかに症状をよくするご病気もありますから、薬物療法を選択するかどうかは、患者様と医師でしっかり相談する必要があります。
お薬って癖になるのが怖いんですが、飲み続けなくてはいけないものなのでしょうか?
確かにお薬の中には癖になる(依存性がある)ものもあり、慎重に用いなくてはなりません。ですが、用法どおりに服用されていればそのリスクはとても少なくなります。症状が良くなればどんどん薬は減量して最後にはやめる、ということも十分可能です。また精神科薬物療法にも色々な方法があり、定期的に服用するのではなく症状が悪い時だけ用いる頓服使用という方法もあります。患者様それぞれに合った使用法があるわけです。
ただ中には、ずっと薬を飲み続けなくてはならないご病気もあるのも確かです。
どのくらいの頻度で通院するものなのでしょうか?
これも病状に応じて、という答えになってしまいますが、基本的には症状が落ち着くまでは1~2週に1回の受診が多く、その後は1月に1回から数ヶ月に1回と、だんだんと受診間隔を延ばしていくのがよいとされています。病状がなくなれば定期受診は終了で、もしまた調子が悪くなったら受診、という方もいらっしゃします。また高頻度の通院が大変な患者様におかれましては、当クリニックの看護師がご自宅や施設にお伺いする訪問看護、必要によっては医師がお伺いする訪問診療・往診というサービスもあります。
通院の頻度も患者様と医師で相談して決めていきますが、精神科という特性上、どうしても病状が改善するまでに時間がかかることも多いです。
通院頻度が多いと、お金のことも心配なのですが……?
精神科においては、通院医療費が一部公費負担により患者様のご負担が軽減する制度があります。当病院・クリニックには専門のケースワーカーも常駐しておりますので、お金のことや様々な制度のことなどお気軽にご相談ください。
入院は可能なのでしょうか?
クリニックには入院施設はありませんが、江別市にあります江別すずらん病院と提携していますので、病状によってはそちらへの入院をご検討することも可能です。その場合はクリニックと江別すずらん病院が連絡を取り合い、入院相談に対応します。
入院前にご本人やご家族による施設見学も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

お薬について

お薬を水以外(お茶、牛乳、ジュース等)で服用してもよいですか?
通常、食後の服用となっていればほとんど問題はないと思われます。ただし、お薬によっては体内への吸収が悪くなったり、逆に吸収が良くなりすぎて効果が強くなり過ぎることもあります。またミネラルウォーターでも吸収が悪くなるお薬もあります。水以外で服用される方は、事前に医師または薬剤師にご相談ください。
病気が治ったらもうお薬を飲まなくても良いでしょうか?
お薬の中には、飲んでいる間は症状を抑えますが飲むことを止めると症状が現れてくるものや、自覚症状は変わらなくても病気の原因を治していくもの等があります。治療途中での服薬の中断は病気の再発、悪化に繋がることがありますので経過が良好な場合もご自分の判断だけで中止しないようにしてください。
お薬を服用し忘れたときはどうしたらよいでしょうか?
お薬によって、思い出した時にすぐ服用すべきものと、次回服用する時まで飲まない方が良いものとあります。ご自分で判断せず、必ず医師または薬剤師にご相談ください。
食前や食間とか飲み方が色々あるのはどうしてなんですか?
薬の効果がしっかり現れ、副作用を減らすために薬によって適した飲み方があります。参考に、良く見られる服用方法の理由と注意点をご紹介します。
  • 食前:食事のおよそ30分前
    胃や腸に食べ物がない方が体内への吸収が良くなる薬や、胃腸の動きを促進して食欲を増強する薬は食前服用によって効果が現れるようになります。
  • 食直前:食べ始めるすぐ前
    食事による急な血糖値の上昇を抑える薬は食べ始める直前に服用することで効果が現れます。服用してから食べ始めるまでの時間が空き過ぎたり、食後に服用することで効果が弱くなったり、低血糖が起き易くなったりしますから必ず用法を守るようにしてください。 配膳の時に薬も並べる、ごはんの準備が整ってから飲む、といった習慣を付けることも飲み忘れを防ぐための案です。
  • 食後:食事のおよそ30分後まで
    最も一般的な服用方法です。胃や腸の負担を軽くできる利点があります。
    食事の前後で効果は変わりませんが、飲み忘れを防ぐため食後としていることも多いです。30分後とされていますが、飲み忘れるようなら食後すぐでも構いません。
    定期的に飲む薬については、たまたま食事をしなかった時もいつもと同じ時間に多目の水や軽食を取るなどしてから服用することが望ましいです。ただし中には例外となる薬もありますので、かかりつけの医療機関で相談しておくと良いと思われます。
  • 食直後:食事が終わったすぐ後
    胃の荒れ易い人や胃障害を起こし易い薬は、食直後に飲むことで胃への刺激を和らげることができます。
    また、一般的には空腹時の方が吸収が早い薬が多いですが、食べ物と一緒に胃腸に入る方が体内への吸収が良くなる薬もあります。このような薬は、食事の後に時間を置かずに飲むことで効率良く吸収されるようになります。
  • 食間:食事の後およそ2時間後
    胃や腸に食べ物がない方が体内への吸収が良くなる薬や、空腹時に飲むことで胃の粘膜を保護する薬は食間で服用します。
    食事の最中に飲むのではなく、食事が終わってから2時間くらい間を置いて飲みます。
  • 寝る前:就寝およそ30分前から寝るまで
    睡眠を促す薬や便秘の薬、またアレルギーを抑える薬など眠気が出易い薬は就寝前に飲みます。
  • 起床時:起床した時
    骨粗鬆症の薬で起床時に飲む薬(ボナロン等)があります。
    ポイントが2点あります。
    1. 朝起きてから服用後30分経つまでは水以外取らない。 胃の中に飲食物があると吸収が悪くなり効果がほとんどなくなるため、空腹の状態で服用します。ミネラルウォーターも吸収を悪くするので避けてください。
    2. 服用時はコップ1杯(約180ml)の水で。服用してから30分は横にならない。 胃や食道の壁にくっつくと炎症の原因になることがあるため、多目の水で飲み吸収されるまでは横にならないようにして下さい。

栄養管理室について

どんな食事が出ますか?
嗜好調査を定期的に行い、患者さんの好みをできるだけ献立に反映するようにしています。
人気メニューは何ですか?
嗜好調査で人気の高かったメニューはカレーライス・カツ丼・ラーメン・天ぷら等です。割とこってりしたお料理が好きな患者さんが多いかもしれません。他にお赤飯・いなり寿司・巻き寿司・茶碗蒸しなども人気がありました。
肉料理で人気が高かったのは、郷土料理でもおなじみのジンギスカンです。余談ですが、北海道ではスーパーでもジンギスカン用の味付きラム肉が売られているんですよ。

作業療法室について

院内作業療法に参加して、手工芸の作品を作りたいのですが、費用はかかるのですか?
作業療法での手工芸に関する個人負担はありません。
作業療法では、外出プログラムの一部(食事代や個人の買い物代)以外での個人負担は、移動バス代を含めていただいておりません。
精神科作業療法のみを行っているのですか?
当院では精神科作業療法以外に、高齢者・認知症者に対して集団作業療法を行っています。集団作業療法ではレクリエーションや体操を行なっています。
作業療法とは?
作業療法の「作業」とは、日常生活や働くこと、趣味や遊びなど、人が人として生きていくために必要なあらゆる活動がふくまれます。その人がその人らしく、主体的な生活を目標に取り組んでいく治療手段の一つです。
作業療法ではどの様なことをするのですか?
創作活動(革細工・ぬり絵・編み物等)、レクリエーション活動、音楽・映画鑑賞、園芸活動、軽運動、カラオケなど。個々の目的にあわせて活動していただきます。
作業療法に参加すると医療費はいくらかかりますか?
医療保険が適用されます。個人の状況によってかかる医療費も異なりますので、事務会計窓口にご相談ください。
作業療法に参加して、手工芸の作品を作りたいのですが、材料費など個人の費用はかかるのでしょうか?
作業療法では、外出プログラムの一部(外出先での食事や個人の買い物にかかる費用)以外の個人負担は、移動バス代を含めていただいておりません。

デイケアについて

デイケアってなぁに?
デイケアとは、退院後、自宅から病院(デイケア)に通いながら、昼間の一定期間を病院(デイケア)で過ごし再発の予防と社会参加を目指す治療のひとつです。
生活のリズムをつくり、対人関係を円滑にし、社会生活の自信をつけさせるために、仲間やスタッフとともにさまざまな活動を行います。
当院では、参加者の方に安心できる居場所を提供し、枠にとらわれずにのんびりと共に歩んでいくという姿勢で取り組んでおります。
希望者には食事の提供も行っています。
【目的】
  • 規則正しい生活リズムをつける。
  • 人との付き合い方を学んだり、仲間をつくる。
  • さまざまな体験を通して、社会性を身につける。
  • 生活のしづらさのサポート。
  • 再発の予防をし、健康管理を行う。
  • 自分を理解し、自分なりの生活ができるようにする。
  • 体力を養う。
  • 復職、就労の準備を行う。
※専属のスタッフ(医師、看護師、精神保健福祉士)が安心して通所して頂けるよう利用者様の立場になり、ご支援します。
※デイケアは現在、美唄メンタルクリニックのみご利用いただけます。江別すずらん病院は、現在、オープン準備中です。もう少々お待ちください。
デイケアの利用料は?
医療保険が適用になります。 医療費がかかりますが、自立支援医療制度(通院費公費負担制度)を利用することで自己負担分が軽減されます。(ほとんどの方が2,500円~5,000円の上限額内で通所できます。)各医療費助成制度がありますので、ご相談ください。

医療費について

入院費は1ヶ月いくらぐらいかかりますか? 支払が心配で……。
高額医療助成制度の中に、「標準負担額認定証」というものがあります。
所得に応じて1ヶ月の負担する金額が定額となり、高額医療の手続きが自動的に行われる制度です。それに伴って食事代の金額も決定されます。
負担する金額 + 食事代 + その他の費用 = 1ヶ月概ねの医療費
「標準負担額認定証」の発行については、各市町村の市役所・役場での手続きが必要となりますので、もしもご不明な点等がありましたら、お気軽にご相談ください。