コラム

2012年03月『内覧会はオープンに』

内覧会

 平成24年3月某日、いよいよ江別すずらん病院の内覧会が開催されました。病院の新築移転というのももちろん私には始めての経験でしたが、その内覧会というのもまさに未知の世界でした。外来・病棟・医局・会議室・体育館などなど各部門に案内役のスタッフが立ち、「ここはこのように使用する部屋です」と見に来てくださった方々にご説明します。4月からの新しいスタッフ、かつての恩師、そしていつもお世話になっているほかの病院の先生方などたくさんのみなさんが足を運んでくださいました。特に精神科病院においてはその構造やインテリアが1つの注目の的ですから、みなさんから病室の広さや色彩、構造などに多くの質問がよせられました。

 夕方からは1階のカフェテラスでパーティが行なわれました。理事長先生の挨拶によりますと、今回の新しい病院のコンセプトは「透けて見えるオープンな病院」ということだそうです。確かにまずこんな大きく屋外に面したカフェテラスがある、というのもまさにその象徴。他にも大きな2つの吹き抜けに加え各病室の大きな窓とあらゆる角度から太陽の光が差し込むように工夫されています。そしてさらに徹底されているのは医局、ナースステーションなども外から丸見えということです。それは院長室や看護部長室も例外ではありません。理事長先生によると、「いつ患者さんやご家族から見られても恥ずかしくない姿で働くため」とのこと。とかく閉鎖的になりがちな精神科病棟において、これは逆転の発想と言うのか、大胆不敵というのか・・・。院長室で怒られてたらそれも丸見えなわけで、これは気を付けなくてわ。

内覧会

内覧会

 理事長先生は最期に、「すずらんのように江別の地に根を張って皆さんに可愛がってもらえる病院になりたいと思います。」と締めくくられました。

【音声】内覧会での伊藤正敏理事長のメッセージ(再生時間 4:37・4.4MB)

 長年の夢であった新病院、その立地だけではなくコンセプトも全てが新展開しています。さて、いよいよ来月からの勤務です。見られても恥ずかしくない姿でがんばりましょう!

(文:福場将太 写真:ミスター佐川)

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