すずらん広報倶楽部

すずらん広報倶楽部2014年07月 突撃取材26年度第1回『病院の縁の下を支える『何でも屋』を突撃!』

■今回の登場人物
『何でも屋』を突撃!
【オフィス青柳】

青柳 潤営業部長(左)
『社長の息子です。嫁は事務担当(写真なし)です。』

青柳 ひとみ 社長(中)
『美唄までわざわざすいません…。』

民谷 俊介  営業課長
『三笠の所長もやっています。』

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加藤 二郎(かとう じろう)

経営企画室長代理兼医事課長という正体不明な役職者
『今回は、とても重要なアイテムである「紙おむつ」について、納入元の管理状況を確認するというのが元々の目的です。決して美唄に行く用事が欲しかった訳ではありません。当突撃取材は硬派な企画ですのでよろしくお願いいたします。』

**:当院には売店がないため、入院患者さんが欲しいものは当院に出入りしている業者さんに注文することになります。200名以上いる入院患者さんのニーズに個別対応するのは結構大変の筈ですが…「毎日出入りしているこの人」はどんな要望にも笑顔で対応してくれるのです。(**は「加藤の独り言」です。)

青柳:お世話になっております〜。

加藤:最近お願いし始めた「入院患者さんのおやつ」ですが、その後は問題ないですか?(*これまで納品してくれていた業者が「多頻度多品目発注」に対応しきれなくなったため、最近業者を変更しました。)

青柳:いつもご注文いただき本当にありがとうございます〜。最近ではおやつの納品に江別すずらん病院さんに来るのが楽しみになっています〜。

『何でも屋』を突撃!

【事務室にて】
さわやかな挨拶の後、事務室内部や資材庫などで打ち合わせをしています。職員との見分けが全くつかないほど溶け込んでいます。

**:面倒でメリットが少なそうな仕事の筈なのに、なんて素敵な受け答えなのだろう。この接遇は当院としても見習うべきものがあるな…。そもそもこの業者へは「紙おむつ」も注文しているし、取材対象となりうるな…。

**:という訳で7月吉日、美唄市内にある「オフィス青柳」を取材することとしたのでした。

『何でも屋』を突撃!

【オフィス青柳】
美唄市内、某団地内にあります。私も美唄病院勤務時代はすぐ近くを通勤で通ってました。

加藤:初めてお伺いします。まずは…そもそも「オフィス青柳」ってどういう業者さんなのでしょう?

社長:もともと私は文房具関係の会社で事務員として働いていました。その会社を一身上の都合で退職しようとしたとき、某企業の方に「応援するから事業を立ち上げたらどうか」と言っていただきました。色々考えましたが折角のお言葉なので「オフィス青柳」を起業することとしました。私が会社を退職したのがH19年9月、起業したのがその翌月のH19年10月でした。

加藤:準備期間がなかったようで…当初は大変だったのではないですか?

社長:ところが、地元の官公庁や小中学校といったところを中心に、起業後すぐにたくさんの注文をいただきました。私は常日頃、近所付き合いを大事にしていたのでそれが良かったのかも知れません。

加藤:まさに人徳というやつですね…。ところで当院との取引はいつごろから始まったのですか?

社長:当初、「どんな文具でも急いでお届けいたします」というコンセプトで美唄病院(当院の前身です)を訪問し始めました。1日に2〜3回、ボールペンを届けたこともあります。

『何でも屋』を突撃!

【オフィス青柳の店内①】
文房具屋をベースとしつつ顧客ニーズに幅広く対応します。「新しい文具は一番最初に納入される」そうです。

『何でも屋』を突撃!

【オフィス青柳の店内②】
「何か変わったものもありますね〜。祭りに使うのですか?」⇒「すずらん病院さんの夏祭りで注文いただきました!」

『何でも屋』を突撃!

【オフィス青柳の店内③】
「これはうちの店でしか手に入りません!美唄といえば焼き鳥ですから!」⇒「…・(これはさすがに当院でも見かけないな…)。」

加藤:今、特に当院もお世話になっている「紙おむつ」は、文房具とはつながりが薄そうですが…。

社長:「紙おむつ」はH21年頃から取り扱いを開始しました。当時、家庭でも介護の関係で紙おむつを使用する機会が少なからずあり、「オフィス青柳」でも取り扱うことを決めました。

加藤:そして当院との取引が始まった訳ですね。

社長:もちろん即取引開始とはいきませんでした。そこで私は「おむつの使用方法」「種類や使用方法による漏れ方の違い」などを勉強し、その内容を職員の方にも知ってもらい、商品の良さを理解してもらえるよう心がけました。そういった地道な活動を次第に職員の方々にも評価していただけるようになり、H22年の初めころ(だったと思いますが)採用していただけるようになりました。本当にありがとうございます。

『何でも屋』を突撃!

【施設・病院用の紙おむつ】
市販のものと比べて見た目は地味ですが…吸収量が違い、商品の種類も多いなど、「プロ仕様」になっているそうです。

加藤:勉強会なども定期的に行っていただき職員には有難がられているようです。あと、納品ですが…毎日来ていますよね?大変じゃないですか?

部長:むしろお役にたてるのであれば1日2回でも喜んで伺います。江別⇔美唄は40分程度(夏は)、岩見沢や三笠にも顧客がいるので全く苦になりません。むしろ私の毎日の楽しみになっています。

加藤:当院では最近「紙おむつの在庫管理」の方法を変更しましたが…ご存知ですか?

部長:実は私の方で補充もさせていただいております。私は以前、とある商社にいたこともあり、在庫管理方法についても提案をさせていただきました。

加藤:!!…そんなところまで…有難うございます。当院では総務課の職員が在庫管理を行っていますが…。今回の管理方法変更で在庫スペースを30%以上は削減できたと言っていました。

部長:私も現場に直接納品させていただくことで商品の動きがより具体的に把握でき、勉強になりました。

『何でも屋』を突撃!

【後日、病棟への紙おむつ補充の風景①】
当院の職員と共にいるのは…青柳部長です。本当に手伝ってくれています。

『何でも屋』を突撃!

【後日、病棟への紙おむつ補充の風景②】
病棟から連絡を受けた使用枚数と減数が一致するかを確認しながら1枚単位で補充します。

『何でも屋』を突撃!

【後日、病棟への紙おむつ補充の風景③】
管理方法変更前は、ここに紙おむつの段ボールが山積みになっていたようです。省スペース化のみならず、使用しやすさも大幅に改善されています。当院の物品庫は決して広くないため、概ね3日分となるよう品目ごとに定数を決めているようです。

『何でも屋』を突撃!

【後日、病棟への紙おむつ補充の風景④】
各病棟の浴室にも1枚単位で使用量を補充します。当院の総務課は結構仕事がきめ細かいですね〜。

加藤:紙おむつは嵩張るので管理方法などにより業務改善の余地も大きいのかもしれませんね。いろいろありがとうございます。最後に今後の展望などがあれば教えてください。

社長:やはり「紙おむつ」を、その使用方法や商品ごとの特徴なども含めて病院や施設に提案していきたいと思っています。ただ、「お客様に必要とされるため、ご要望に都度丁寧に対応する」のが基本なので、その基本を大事にしながら日々頑張るだけです。

加藤:有難うございました!

『何でも屋』を突撃!

【オフィス青柳 倉庫】
現場でのサポートのみならず、当院が注文するものの一部を在庫してくれています。お陰様で、一部商品は当院で在庫を持たなくとも大丈夫になりました。心強いですね〜。ただ、紙おむつについては、主要なものは製造元から直送となっているそうです。製造元は今後の取材先候補でしょうか…?

(7月22日に取材を行いました。)

(文・写真:広報倶楽部)

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