コラム

コラム2019年08月「日本精神科医学会学術大会 研究発表のご報告①」

日本精神科医学会学術大会日本精神科医学会学術大会

7月4日、札幌コンベンションセンターで行われた第8回 日本精神科医学会学術大会でポスター発表を行ってきました。
テーマは、「精神科訪問看護における認知症高齢者の孤立を防ぐための支援について」です。
幻聴・妄想により水を出し続けるレビー小体型認知症高齢者に対し、多職種と連携し孤立を防ぐ地域生活支援を行った実践を振り返り、訪問看護に必要な視点や関わりが見出された一例を報告させていただきました。
今回の事例研究により、訪問看護師に対して問題解決を期待していない患者・家族への介入に対する困難感が支援の妨げとなっていた側面が明らかとなりました。 自分が担当者として何とかしたい・しなければいけない思いを抱え込んでしまい、他者にゆだねること=看護師として力不足では、と考えていた自身の傾向を知ると共に、改めて多職種連携の大切さや有効性を実感しました。この振り返りを通し、今後も多職種で専門性を発揮しながら連携・協働し、患者・家族の良き理解者として地域生活を支えていきたいと思います。

(文章:外来・訪問看護 多田真由美)

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