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コラム2016年4月「4ページ」
平成28年春、江別すずらん病院は丸四年を終えついに五年目に突入した。この法人の宿命なのか、はたまた変化と動乱を好む理事長の計算によるものなのか、風のすずらん会は毎年同じということがない。航海日誌の4ページ目にはいくつもの挑戦が記された。
まず最も 大きな変化はデイケアセンターの建造である。これまでも行なってきた精神科デイケアに加え、新たなサービスである認知症デイケアを行なうための機能を備えた三階建ての施設が病院横に完成した。このセンターはまさに今月から始動している。またそれに伴い院内もややリフォーム。診察室の増築、厨房やコメディカル室の拡大工事が行なわれた。建築四年目でもう改装…というのは一見計画性がないようにも思えるが、なんのそのこれが理事長節。必要があればためらわず変化するのが風のすずらん会なのだ。
また昨年度は医局に新たな仲間が増えた一年であったことも記憶しておきたい。
もちろん変化したのは本院だけではない。北広島メンタルクリニックには待望の女医さんも着任。そしてまだ詳細は言えないがクリニックの機能拡大のためのビッグプロジェクトが進行中だ。おそらく夏頃にはその全貌が明かされるだろう。
また昨年開院10年目を迎えた美唄メンタルクリニックは美唄すずらんクリニックと改名した。より良いサービス、新たなサービス、そして今後クリニックはどうあるべきかをテーマに、現在もスタッフで議論中。もっか生みの苦しみといったところ。
ただもし個人的に平成27年度の大きな変化を挙げるなら、それはやはり『交流』であろう。ちょうど一年前のコラムで予告したとおり平成27年度は職員同士の交流ができたことが大きな前進だったと思う。ドクターや心理士はもとより、看護師・精神保健福祉士・作業療法士・事務スタッフらが本院とクリニックの垣根を越えて法人内を行き来できた。
身近なところで言うと美唄-江別間でのデイケアスタッフの交流。それにより江別の患者さんが美唄に来たり、あるいはその逆といった交流プログラムも実現した。すずらん夏祭りでは江別デイケアと美唄デイケアが並んで出店できたり、美唄のデイケア農園で収穫したリンゴを江別の院内で販売したのも楽しかった。
またこれも理事長の顔の広さと懐の大きさによるものであるが、新たな繋がりとして札幌なかまの杜クリニックとの交流も始まった。きっと今後の展開における重要な伏線であろうから、ぜひ航海日誌に書き記しておきたい。
毎年この時期は出会いと別れが交差する。新たに加わった仲間もいれば、船を下りていく者もいる。特にこの春は風のすずらん会出航の功労者の何人かが去ってしまったように思う。その意味でも、ここからはきっと第二章の幕が上がる。
さあまた新しい夜明けだ。五年目の海が目の前に広がる。まだまだ船は進んでいく。水平線の彼方にあるという新世界を目指して。
(文:クルー)