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コラム
コラム2015年04月「3ページ」
ついに江別すずらん病院も三年目を終えた。
三年前、先に出航していたのは美唄・北広島の二つのクリニック。まるでタグボートのように江別すずらん病院を港の外まで誘導し、その後は三隻並んで海を渡っている。港も遥か遠ざかり、前に進むしかない大海原の上にいる。航海日誌の3ページ目には、ようやく解決した問題、まだまだ答えの出ない問題、そして前に進んだからこそ出現した問題が記された。
さて、ここからだ。それぞれの船は力強く走っている。だが自分の乗っている船から他の船の外側は見えても内側は見えない。モールス信号で情報を交換しても、お互いどんな波に揺られているのかは実際に乗ってみないとわからない。
四年目の課題は、まさにそこにあるのではないか。お互いを知ること、理解すること、すなわち足を運び合っての船員の交流だ。三隻の船は同じコンパスを使ってはいるがそれぞれの航海術を用いている。それが時に強みであり、時に弱点となっている。
新しいサービスの開始や新しい設備の増築など、新年度も挑戦が色々予定されている。それらを成功させるためには、三隻の連携が不可欠だ。ぜひお互いに足を運ぼう。
(文:船員)