- ホーム(法人トップ) >
- 江別すずらん病院 >
- コラム >
- コラム2012年10月『小檜山博先生講演 ひとりでは生きられない』
コラム
コラム2012年10月『小檜山博先生講演 ひとりでは生きられない』
9月29日に「第2回 記念講演会」が行われました。今年4月にオープンした当病院の開院を記念し、また、「地域の皆様との交流」「開かれた病院作り」という想いもあって企画されたものです。
第1回目は5月。精神科医・作家の帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい)先生にご講演頂きました(6月のコラムをご参照ください)。当時はオープン直後の混乱あり、講演会の設営経験なしという状況…。スタッフの人海戦術のみで何とか乗り切りました。
それから4か月。この間いろいろなイベントを企画してきましたが、地域の中で「あの病院は面白いな~」というイメージは少しでも定着しているのか、当病院に対する認知度はどうなのか…。今回講演会の参加人数とともに気になるところです。
イベント慣れしたスタッフ。
前回の半分の人数での設営に余裕が感じられます。
今回ご講演を依頼したのは、小説家の「小檜山 博(こひやま はく)」先生です。私は「THE JR HOKKAIDO」に連載されているコラムで初めて先生の文章を拝読しましたが、ご自身の幼少期の出来事などを切ないけれど温かく描かれる方だな~と感じていました。なんだか読んでいると心の中に雪がしんしんと降ってくるような・・そんな感覚です(意味不明?)。
その先生の今回の演題は「ひとりでは生きられない」・・。演題だけで切なくなってきました。
そんな切ないムードの中(それは私だけかもしれませんが・・)、当病院院長の伊藤先生のご略歴紹介に続き、小檜山先生のご講演が始まりました。
改めて言葉にすると・・切ないです。
先生の著書を手にご略歴の紹介です。今回は司会進行も院長です。
前回の帚木先生はパワフルで情熱的。会場を盛り上げ、笑いの渦に巻きこんでいきましたが、今回の小檜山先生は静的でゆっくりと言葉を紡いでいきます。先生のお話を聞きながら「ひとりでは生きられない」ということは、「だから他の人との何気ない出会い、ひいては会話一つの中にも感謝の気持ちを忘れてはならない」ということなのだと改めて感じました。
目をつぶり、情景を思い出すようにしながらのご講演でした。
まさに満員御礼。この体育館ってこんなに人が入るんですね…。
終了後はサイン会を開いてくださいました。
先生の『接遇』に感謝感激です。
講演会開催にあたっての告知方法はいつもどおり(ホームページや近隣公共施設へのポスター掲示)でしたが、結果としては約130名と前回を上回る方にご参加いただきました。
今回の参加者の中には小檜山先生の熱狂的なファンというご一行もいらっしゃいましたが、当病院のファンも少しでも増えてきたのなら良いな…と思います。
次回は来年開催の予定だそうです。今回以上の多くの方々のご参加を職員一同お待ちしております。
(文:事務部)