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コラム2024年08月「風を感じて」
このクリニックが所属している法人の名前をご存じだろうか。
それは「医療法人 風のすずらん会」である。続けて書いてしまうと「医療法人風のすずらん会」となり、「医療法人風? じゃあ医療法人っぽいだけで医療法人ではないの?」と読めてしまうが、れっきとした医療法人である。
そもそも「風のすずらん会」の名前の由来はというと、法人の母体の江別すずらん病院がある江別市が、風の吹く街として知られ、またすずらんの咲く街としても有名だからだ。すずらんの花が風にそよいでいるイメージが浮かんで、僕はこの名前がとても気に入っている。
思えば風に心地良さを感じる人は多い。春のやわらかい風、夏に涼しさをもたらす風、秋の木枯らし、冬の空っ風。どれも魅力的だ。
作品のタイトルとしても、往年の映画『風と共に去りぬ』や近年の邦画『風立ちぬ』だったり、音楽でもボブ・ディランの『風に吹かれて』、邦楽でも『風になりたい』『千の風になって』、文芸なら『風の又三郎』、ドラえもんのエピソードにも『台風のフー子』などなど、風がモチーフになっている作品は数知れない。
僕の愛読する漫画『姫ちゃんのリボン』では、物語の舞台となる街が『東京と風立市(かぜたちし)』。この地名は『国立市』をもじったものだが、とても素敵なネーミングである。
なんだか今年は風を感じることが多かった。江別に出勤した時はもちろん、美唄でクリニックの前に立った時にも、心地良い風がたくさん吹き抜けた気がする。思わず岡本真夜さんの『そのままの君でいて』を口ずさみたくなる。これは僕が一番「風」を感じる曲で、詞の内容やアレンジもさることながら、広島に暮らしていた10代の頃にフラワーフェスティバルのステージで実際に風の中でこの曲を歌う真夜さんを見たというのが大きな理由だ。
「無理しないでいいよ 空を見上げて 風を感じて歩いていこう」
みなさんは普段、風を感じているだろうか。
(文:福場将太)