コラム2024年06月「おやすみダーリン」

　令和6年5月28日（火）、南空知精神保健福祉協会の主催で講演会を行なった。会場は岩見沢市民会館マナミール、演題は『今夜から笑顔で「おやすみ」が言える！　睡眠薬だけじゃない、不眠と寝坊の解消テクニック』、すなわち睡眠についてのお話である。
　とはいえ、何か最新の研究とか最先端の治療とかについてお伝えするものではなく、むしろ基本中の基本、眠ることにはどんな効果があるのか、不眠の原因や症状にはどのようなものがありどう治療するのか、などについてお話した。想像よりもたくさんの人が集まってくださり、睡眠に対する興味の高さを感じた。みなさん笑ったりコメントを返したりしながら聴いてくださったので、こちらもとても楽しくやり終えることができた。足を運んでくださったみなさん、関係者のみなさん、本当にありがとうございました！

　思えばこんなふうに講演をするようになってどれくらい経つだろう。直接患者さんに関わって治療を施す臨床の仕事以外にも、病気の解明や薬の開発に臨む研究の仕事、未来の医療者を育成する教育の仕事など、医者の仕事にも色々ある。町のみなさんに健康や病気の知識を伝えていく講演もその一つ。
　医者だって人間だから得意や苦手はあって当然、病気や障害でできなくなることがあっても当然。人それぞれ仕事のやり方には色々あっていい。これからも無理はせず、自分なりに医療の仕事を頑張っていこう。
　もちろんそれができるのは支えてくれるスタッフと患者さんたちのおかげ。今回の講演も先方とスケジュールを調整してくれたスタッフ、スライドを作ってくれたスタッフ、本番でパソコンを操作してくれたスタッフ、現地まで送迎してくれたスタッフ、そして当日あつまってくれたみなさんのおかげで成立している。

　今月から毎年恒例の看護学校での授業も始まった。少しでもためになるお話ができるように準備したい。

（文：福場将太）

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