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コラム
2008年2月『仲直りケーキ』
この時期、クリスマスにお正月そしてバレンタイン……と何かと食べ過ぎてしまう季節である。外が寒くて出不精にもなるから、太ってしまうリスクも高い。しかしながら人生において、『食べる楽しみ』というのはとても大きな要素に思える。
武士は食わねど高楊枝。されど腹が減っては戦はできぬ。
働かざる者食うべからず。失恋しても腹は減る。
おいしいものを食べると自然と笑顔がこぼれたり、疲れがとれたりするものだ。美唄は焼き鳥のおいしい街だから、一口食べた瞬間に思わず微笑んでしまう。
もちろん医療者として暴飲暴食を推進するわけにはいかないが、おいしい食べ物は時として言葉や薬なんかよりも心を癒してくれたりする。元気をくれたりする。こんがらがってしまった色々なものを、優しくほどいてくれたりする。
逆に考えれば、おいしい料理をおいしく味わえない時……それは自分のどこかが病んでいる証拠かもしれない。
そりゃあ毎日毎日ご馳走を食べればいい、というわけではないが、お給料日のちょっとした贅沢、頑張った日のちょっとしたご褒美……そんなふうに自分の好きなものを食べる、というのは心の健康にとってもいいことだと思う。
とある職場の仲間がある日こう言った。
「昨日旦那とケンカしちゃったんで、今日仲直りケーキ買って帰りますぅ……うぅぅ……」
う〜ん、ただお前が食べたいだけだろって気がせんでもないが、それで夫婦円満になるのなら素晴らしい話だ。精神科医も弁護士もお呼びではない。
バースデイケーキにクリスマスケーキ、バレンタインケーキなど各種アニバーサリーケーキに加え仲直りケーキまで登場となると……ケーキも大忙しである。ケーキよ、ともに頑張ろう。
大好きな人と大好きなものを食べる時間……それは間違いなく幸せ。
その幸せを守るためには、やはり暴飲暴食はいけません。
時には贅沢、時には我慢。時には甘く、時には厳しく。人生も食事も、バランスが大切。
いつまでもおいしくものが食べられるように、ちゃんと健康には気をつけなければいけませんぞ。
仲直りケーキや元気クッキーでは役者不足……そんな方はぜひ当クリニックにご相談ください。