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デイケア活動日誌
2021年03月『寝耳に断水』
予定とは得てして狂わされるものだ。ニュースで見た方もおられるかもしれないが、2月末から3月上旬にかけて、美唄は多くの災厄に見舞われた。まずは断水、そして大雪、さらにはガス管故障と、これでもかというほど執拗にデイケアの開催を阻まれることとなった。
そんなわけで予定していたこころの保健室も中止となったわけだが、ピンチの時には必ず学びがある。今回多くのデイケアメンバーが断水生活を経験したのだから、これを活用しない手はない。3月16日(火)のこころの保健室は水についての勉強会を行なった。
どうして人体には水が必要なのか、飲み過ぎたり足りなかったりするとなぜ危険なのか、一日どれくらいの水分をどうやって摂取すればよいのか、などをまずはテキストで学習。その上で、今回の断水生活で困ったこと、今後備えておきたいことをみんなで挙げていった。やはり経験に勝る学びなし、いくつもの意見が出た。
そして感じたのは、やはり人はつながっておかねばならないということ。特に一人暮らしをしているメンバーさんなどは、デイケアに参加していたから断水や給水の情報を知ることができたという人も多かった。時にはわずらわしくもある社会とのつながり、でもそのおかげで助かること、守られていることも往々にしてあるのだ。
もうすぐ令和2年度のデイケアは終了。全部をコロナのせいにしてはいけないけれど、やはり今年度はプログラムとして不十分な面が多かったことは否めない。来年度はコロナとの共存も前提として、回復効果のある新たなプログラムに挑戦していきたい。
メンバーのみなさん、一年間お疲れ様でした。いつも本当にありがとう!
(文:福場将太)