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コラム
2018年10月「院内防災訓練 ~イチロー指導員の心配~ @美唄すずらんクリニック」
10月12日(金)に院内防災訓練を実施しました。
今回は日中帯に『火事』が起きた場合です。消防の方にお越しいただき、外来診療とデイケアは通常どおりしている中、大勢の人を迅速に誘導し避難が出来るかを見てもらいました。当ビルの規模は55秒で避難完了することが理想的と言われ、心臓がどきどきしました。
午前10時。『ジリリリリリリリリリ…!!!!』。非常ベルが鳴りました。
『火事だー!!!』 厨房から出火しました。
佐々木PSWと野本OTと松原調理師の3人が現場に急行し消火にあたります。
※この旗は火元です。
火の勢いがすごくて消しきれません。
佐々木PSWが消火器を置いて事務所へ走り、食いしん坊事務員のところへ来ました。
『消化器による消火ができません!』
ここで119番へ通報します。
通報者は必要な情報を消防に伝えます。伝えたことは、「出火場所」「住所」「けが人の有無」「通称者の氏名」「電話番号」です。
同時に避難誘導開始。
走らずにゆっくりと穏やかな声で誘導しました。訓練でも気持ちが焦ってきますね。避難完了まで1分30秒。外は冷たい風が吹いていました。冬の避難時はもっと過酷な状況が想定されます。上着を取りに行く余裕もないかもしれませんので駅など近隣の建物へ一時的に避難するかたちになると思いますが、その時その時の冷静な判断が大切だと思いました。
避難訓練終了後、消防署の方から講評を頂きました。
1ヶ月程前に北海道で大きな地震と大規模な停電がありました。
クリニックは当日外来を開けて診療していました。停電で正面入り口の電動シャッターは開かず、カルテ庫は窓がないところにあるため暗闇の中で懐中電灯を照らしながら時間をかけて探しました。院所の調剤薬局も機械が全く動かなくなり、暗闇の中、手でお薬を準備してくださいました。電気の無い生活がどれだけ不自由かを改めて感じた出来事でした。この経験をいつか起こる災害に向けてクリニックとしての役割や必要な準備をスタッフ全員で検討していっている段階です。大切な教訓となりました。
イチロー指導員が一番心配していた「みんなを無事に安全なところに誘導する。敏速に。」へ今回少し近づけたように思いました。
(文・食いしん坊事務員、写真・イチロー指導員)