コラム

コラム2026年02月「ゲートキーパーはどこにいる?」

 2026年2月16日(月)、美唄市保健福祉部健康推進課の主催でゲートキーパー研修会が開催され、その中でミニ講話を行なった。会場は美唄市役所、市職員を対象に行なわれるのはおおよそ十年ぶりという。
 「ゲートキーパー」とは、悩んでいる人に気付き、声を掛け、話しを聞き、必要な支援につなぎ、見守る存在。特別な資格が必要な専門職ではない。今回の研修会も『職員同士で支え合う環境作り 大切な人の変化に気付くために』と題されて行なわれた。

 みなさんはいかがだろう。例えば同僚の一人が精神的に不調をきたしている歳、それに気付くことはできるだろうか。気付いたとしても声を掛けることができるだろうか。多様性という言葉と共に「人それぞれ」「自分は自分」という風潮が強まっている昨今、困っていそうな人がいたら声を掛けるというあたたかいお節介は余計なお世話ともされかねない。
 研修会ではミニ講話の後に例題に対するグループワークも行なわれた。実際に心の調子が悪そうな同僚がいた際にどうするのがよいかというのを参加者で話し合ってもらった。もちろん100パーセントの正解はない問題だが、まずはこうやって考えることが第一歩、三人寄れば何とやらで一人では思いつかないアイデアも出てくるものなのだ。

 そして思う。もし自分に声を掛けてくれた誰かがいたとしたら、それが的外れだったとしても、余計なお世話だったとしても、まずは感謝を返さねばならないと。そこで怒ってしまうと、声を掛けてくれた人は今後誰かに声を掛けることをためらい、もうやめようと思ってしまうかもしれない。そうなると、その人のあたたかいお節介のおかげで助かったかもしれない命が助からなくもなってしまうのだ。

 人は人に酔って傷付くが人によって癒される。支えたり支えられたり、助けたり助けられたり、そんな持ちつ持たれつの営みを大切にしていこう。お互いがお互いのゲートキーパーであるように。

(文:福場将太)

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