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アディクションカレッジ活動日誌
※2019年4月、「アディクションカレッジ」は名称を「すずらんささえあいの会」に変更いたしました。
2018年03月『再始動へのカウント1』
平成30年3月26日(月)、今月もみんなで依存症について学習した。今回のテーマは「依存症とうつ病」。一見無関係に思えるこの二つの病気、実はとても親和性が高い。依存症からうつ病を合併する人も、うつ病から依存症を合併する人も、実はとても多いのだ。
合併しやすい人には共通点がある。それは「人に悩みを相談できない男性」。演歌や歌謡曲の歌詞にもつらさを語らず黙って酔いつぶれる男の姿がよく出てくるが、そんなことやっていたら依存症とうつ病まっしぐらである。男は黙って何とやらというビールのコマーシャルも昔あったがとんでもない。確かにベラベラつらいと口に出す人より、悩みがあってもおくびにも出さず生きている人、孤独や影をまとっている人が魅力的に感じる時はある。素敵だと思う時はある。でも本当に誰にも弱さを見せずに生きていける人なんていない。ブラック・ジャック先生にピノコがいたように、心を解放できる存在は必要なのだ。
だからこのミーティングの場がそうなれたらと思う。普段はプライドや男気が邪魔をして弱さを見せられない人、背中でしか語れない人も、ここではちょっとだけ本音を呟ける。アディクションカレッジをそんなプログラムにできたら嬉しい。
本日一人の男性スタッフが言った。「お酒やギャンブルで得られるのは興奮。興奮は一瞬で消える。でも感動は一勝続く」と。普段夢や感動なんて言葉を口に思想もない彼がまさかそんなことを思っていたなんて。まさにそうだと思った。これからを感動の多い人生にしていけば、お酒やギャンブルなんてお呼びでなくなる。依存症からの回復とは感動を味わえるようになれることなのだ。
そんなわけで江別すずらん病院からの応援も受けながら行なった三ヶ月のデモンストレーション。来月から正式なプログラムとして開催することが決定した。基本開催は第1・第3月曜日の13時半~。あ、けして男性専用プログラムではないので誤解なきよう。
お帰りアディクションカレッジ、堂々復活だ!
(文:福場将太)