旧美唄病院コラム

2008年5月(看護部3階病棟)『SSTについて』

 SSTとは、ソーシャルスキルズトレーニング(social skills training)の略語で、生活技能訓練、社会生活技能訓練、社会的スキル訓練などと訳されています。多くの精神疾患で適応され、対人関係スキル向上や生活習慣の見直しなどを通して、再発防止と生活改善、社会復帰を目ざして実施されています。
  当院でも平成15年からSSTをとりいれ、現在は以下のように実施しています。

実施回数:週1回 水曜日
実施時間:10:00〜11:00
対象人数:13名

<参加ルール>

  1. いつでも練習から抜けることができます。
  2. いやな時は「パス」できます。
  3. 人の良いところを褒めましょう。
  4. 良い練習が出来るように他の人を助けましょう。
  5. 質問はいつでもどうぞ。 席をはずす時は断ってから。

<練習の順序>

  1. 練習をすることを決める。
  2. 場面を作って1回目の練習をする。
  3. 良いところを褒める。
  4. さらに良くする点を褒める。
  5. 必要ならお手本を見せる。
  6. 場面を作って2回目の練習をする。
  7. 良いところを褒める。
  8. チャレンジしてみる課題を決める。(宿題)
  9. 実際の場面で実行してみる。
  10. 次回に結果を報告する。

<良いコミュニケーション>

  1. 視線を合わせる。
  2. 手を使って表現する。
  3. 身を乗り出して話をする。
  4. はっきりと大きな声で。
  5. 明るい表情
  6. 話の内容が適切

 以上の項目を実施場所に掲示し、進めています。
 具体的な実施例は次の機会にご紹介します。

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