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コラム2019年08月「すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年-前編―」

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

ベル(中央):今年もやりました!夏祭りー!!
マリー(右):あ、8月3日にすずらん病院で行った夏祭りね。今回も随分暑かったみたいだけど。
コンバ(左):晴れ男の医事課桜I課長の力は絶大だね。1週間前ぐらいは雨かもしれないって言ってたのに。
ベル:天気の神様に愛されているらしいよ。
マリー:何を言っているのかしらね。
ベル:まぁそれはともかく、またその時の写真が手に入ったんだ。早速見てみないかい?
マリー:賛成!
コンバ:前回写真をこの3人で見てからもう1年も経ったのか…。相変わらず僕たちの登場機会は省エネだね。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

コンバ:ん?これは?
ベル:夏祭り前日の会場だね。
マリー:あぁ、準備段階ね。普段のカフェテリアがちょっとずつ変わっていくところよね。
ベル:毎年作業療法士たちが提灯を下げるのに苦心しているよ。
コンバ:でも提灯が下がるだけで大分雰囲気が出るんだよね。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

マリー:こう見ると、夏祭りのポスターもどこか風情があるわね。
ベル:今年も患者様のご家族に夏祭りのご案内をお送りしたりしたそうだよ。
コンバ:…このポスター、「荒天決行」って書いてない?
マリー:「雨天」って書かないところが並々ならぬ決意を感じるわね。これを作ったのは?
ベル:もちろん桜I課長さ。
コンバ:あぁ、やっぱりね。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

マリー:これは?
ベル:焼きそばを焼くための鉄板じゃないかな。
コンバ:使用前はこんなにすっきりとしているんだね。
ベル:でもね、重いんだよ、これ。
マリー:単純に素材も重いんだろうけど、じゃんじゃん焼きそばを焼くとしたら、それなりの安定感も必要よね。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

ベル:玄関もこんな感じになったんだ。
コンバ:うわー、賑やかな装飾だねぇ。
マリー:こういう装飾がつくと、段々夏祭りの気分が盛り上がってくるわよね。
コンバ:焼きそばとか焼き鳥とか、想像するだけでお腹がすいてくるね。
ベル:青のりって書いたイラストが貼ってあるな…。まぁ、いいんだけど…。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

マリー:…なに、この欲望むき出しの短冊は?
ベル:今年も七夕コーナーを設置するにあたって、やっぱり見本的な短冊も必要じゃないか。
コンバ:まぁ確かにそうなんだけど、上の方に写っているピンク色の短冊も切なる願いが書かれているね。
ベル:毎年何気に見本の願い事に力を注いでいるよね、作業療法士は。
マリー:叶うことを願うばかりね…。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

コンバ:おっ、本番が始まったね。
ベル:そうだね。これは夏祭り当日、開会の挨拶後に行われた、豊太鼓さんたちの演奏だ。
マリー:今年も来て下さったのね。やっぱり格好いいわねぇ。
ベル:やっぱり太鼓は迫力があるよね。会場の空気も一気に夏祭りっぽくなったと思うよ。
コンバ:演奏が終わった後の拍手も大きかったよね。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

マリー:あ、これはたこ焼きとフランクフルトじゃない?お客さんを受け入れる直前って感じかしら?
ベル:そうだね。やっぱり開店直後はお客さんが殺到するから、ちょっとそれに備えて数を作っているんだ。
コンバ:実際何食ぐらい準備したの?
ベル:うーん、フランクフルトで200本ぐらいかな?
マリー:200本!?
コンバ:他にもいろいろなメニューがあるから…、それだけたくさんの人が来てくれたってことだね。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

コンバ:これは、かき氷かな?
マリー:浴衣を着た認知症デイケアのPSW渋Yさんがイチゴのシロップを持っているから、かき氷ね。
ベル:うん、今年も桜Iさんのこだわりで色々な種類のシロップが準備されたんだけど、なぜかブドウのシロップがたくさんあって、王道であるイチゴのシロップが少なめだったことを栄養課のU田さんが気にしていたよ。
コンバ:「かき氷と言ったらイチゴでしょ!?」って桜Iさんに詰め寄っている様子が目に浮かぶね。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

マリー:今年も作ったのね、ピザ!
ベル:うん、江別のレンガで作った窯で焼きあげるピザだね。毎年クオリティが上がっている気がするよ。
コンバ:今年は薪を使って焼いてみたって聞いたけど。
ベル:そうなんだ。薪は確かに火力は良いんだけど、とにかく煙が立って大変だったみたい。栄養課のK下主任は「炭の方が良い!」って言ってたよ。
マリー:でも本当に美味しそうね。
コンバ:やっぱりピザは焼き立てを食べるのが一番さ。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

コンバ:お、綿あめだねぇ。
マリー:お祭りと言ったら綿あめよね。これは欠かせないわ。
ベル:栄養課U田さんのこだわりで、すずらん病院の綿あめは白ザラメを使っているんだよ。
マリー:白ザラメ?普段よく見るあの茶色っぽいザラメではないの?
ベル:そうさ。仕上がりが白く綺麗にできるんだ。
コンバ:ほほぉー、白ザラメっていうのがあるんだねぇ。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

マリー:これは…、薬局の皆さんよね。
コンバ:マロウを試そうって書いてあるのかい?マロウって何だい?
ベル:ハーブの一つだね。まぁ、いわゆるハーブティーを淹れているんだよ。
マリー:それにしては随分とお子さん達が集まっているわね。
ベル:マロウのハーブティーはね、色が変わっていくんだよ。最初は水色から紫のような色なんだけど、ここにレモン果汁を加えることでピンク色に変化するのさ。
コンバ:へぇ、それはおもしろいね!
マリー:味はどうなの?
ベル:うーん、マロウの量にもよるんだろうけど、あまり特徴的な味はしなかったかな。レモン果汁と、お好みでシロップも加えることで、さっぱりした飲みやすい味だったよ。一文無しでウロウロしていた作業療法士のY平主任は、無料で飲めたこれを喜んで飲んでいたね。
マリー:なんだか悲しい話ね。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

ベル:これは食券を販売しているところだね。
マリー:なるほど。ここで食券を購入して、それぞれの出店で商品と引き換えるわけね。
コンバ:随分賑わっているようだねぇ。
ベル:そうだね。出店に行くには必ずここに来なければならないからね。ちょっとお待たせしてしまったところが反省点だなぁ。
マリー:ところで、どうして総務課のK谷さんは王冠のようなものをしているの?
ベル:SRです。
コンバ:SR…。去年も聞いたな、その単語。
ベル:スタンプ(S)ラリー(R)さ!
マリー:だから何で略すのよ。まぁでも、今年もやったのね、スタンプラリー。
ベル:この先の写真にも時々写っているけど、ちびっこ達はこういう人たちの所に駆けつけるのさ!
コンバ:去年もそうだった気がするけど、ベルはやけにスタンプラリーに関しては熱いよね。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

マリー:あ、美唄すずらんクリニックの皆さんだわ!ってことは、これはバザーコーナーね。
ベル:うん。今年もいろいろな種類の商品が並んでいたよ。ここも見所の一つだよね。
コンバ:全部でいくつの商品があるんだろうねぇ。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

コンバ:ん、こっちは病棟の患者様の作品のバザーだね。何だか、かごが多いねぇ。
ベル:うん。このかごの多くが売れていったんだよ。
マリー:へぇ!作る人も、使ってくれる人がいると思うと、頑張ろうって気持ちになるでしょうね。

すずらん病院の中心で夏祭りを叫んだ中年

ベル:で、これがすずらん病院のデイケア、ゴールデンベルさんたちのバザーだよ。
マリー:野菜売ってない!?
ベル:これはすずらん病院が持っている農園で栽培した野菜を、デイケアの皆さんが当日の朝に収穫に行ってくださったんだ。本当の本当に新鮮野菜だよ。
コンバ:野菜以外の商品も並んでいるようだね。別の場所ではコーヒーやクッキーも販売していたようだし、どんどんゴールデンベルさんたちは手を広げているねぇ。

ベル:ここまでが前半って感じかな。
コンバ:結構な枚数があったけどね。
マリー:でも、外に出ていた出店とかもあるんでしょう?
ベル:そうそう。だから続きはまた次回。
コンバ:えー、一気に見てしまえば良いのに。
ベル:ほら、一つのページにしてしまうと、ご覧になる方も大変じゃないか。容量も重くなるし。
マリー:そんな話をしちゃうのね。まぁ、スマホでご覧になる方も多いかもしれないわね。
ベル:そんなわけで、後半へ続く。

(次回へ続く)

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