コラム

コラム2018年02月「2月の作詞 gift」

gift

あなたを今も想ってるよ
取り立てたこともない私の人生で
もし神様がくれたたったひとつの贈り物があるなら
それはきっとあなたのこと

幼さに満ちていた季節はとても眩しく
火照る頬に目を細めてあなたを見ていた
コーヒーとアカシアの香りが混じり合う喫茶室
そこにとどまれないことは多分誰もが知っていた
あなたは教えてくれたの 限りある今の美しさを
ただただ走って ただただ笑って ただの一人も恨まないで


あなたは誰を想ってたの?
そんなたわいもない話もしたかった
ねえ私にもできるたったひとつの贈り物があるかな
それをずっと考えてる

もし生まれる前からたったひとつの約束があるなら
それはきっと夢見ること

出会いの朝も別れの午後もあまりに突然
吹き抜けた風を二度とはつかまえられない
結局私のことなんかお構いなしで
憧れの向こう側へと翼広げた物語
忘れないよどんな時も 心の火を絶やさぬこと
誰より走って 誰より笑って 誰か一人のために生きて


あなたを今も想ってるよ
取り立てたこともない私の人生で
もし神様がくれたたったひとつの贈り物があるなら
それはきっとあなたのこと
あなたといたあの季節のこと

           

(written by 福場将太)

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