旧美唄病院コラム

2011年8月『美唄病院の日常』

 さて、今回は美唄病院が一週間どのようなスケジュールで動いているのかをご紹介しましょう。まあ各部署の細かい内容は語りだしたらきりがないので、今回は全体としての動きに注目してみましょう。
 美唄病院の朝は、毎日朝礼から始まります。各部署の代表者が集合し、一日の予定を確認します。特に患者さんの入院・退院がある日はみんな忙しくなるので各部署で準備が必要になります。また感染症の発生など直ちに全部署に伝えなくてはいけない連絡も朝礼を中心に行なわれています。その他、新入職員の紹介や忘年会の予定など微笑ましい発表もあります。朝礼が終わると朝礼に参加した責任者たちがそれぞれ自分の部署に戻り、朝礼の内容が伝えられます。

 現在美唄病院では入院治療が中心であり、外来部門は多くの場合美唄メンタルクリニックにその役割が任かされています。そのため多くの時間は入院されている患者さんの診療に当てられています。病棟は患者さんの状態・治療の段階にあわせて1から3病棟まであり、それぞれの先生は各病棟に担当の患者さんを持っています。先生はおのおの回診のスケジュールを持ち、月曜日午前は3病棟の回診、水曜日午後は2病棟の回診・・・なんて形で動かれています。どんなに調子が良い患者さんでも、週1回は担当の先生とゆっくりお話できる時間が用意されており、お話をすることは患者さんと医者の治療上の約束でもあります。各先生の回診スケジュールの合間をぬって、入院の受け入れや患者さんのレクリエーションが行なわれています。

 お昼休みには各委員会やカンファレンス、勉強会などが行なわれます。月曜日には月1回の全体ミーティングがあり、全職員が集合します。そこでは今後の方針や新しい病院の準備状況などが理事長先生より直接全職員に説明されます。
 水曜日には薬剤勉強会や薬事審議会が行なわれます。薬局長主催の元、医者や看護師が集まって新しい薬の勉強をしたり、当院で扱う薬を決めたりします。また入退院カンファレンスも水曜日に行なわれます。こちらのほうは医者・看護師に限らず全職種参加可能で、最近入院された患者さんの治療方針を話し合ったり、退院された患者さんの治療経過を確認したりします。やっぱり医療はみんなでチームになって行なうもの、時として理事長先生の厳しい指導を受けながらも、このカンファレンスはとっても大事な時間です。またさらに水曜日は月1回の運営委員会も行なわれます。医療法人倫生会に所属する各クリニックの院長、江別新病院の準備室スタッフなど多くのスタッフが一同に介し、今後の方針などが発表・検討されていきます。そんなこんなで水曜日は会議デーなので、みなさん会議室と病棟を行ったり来たりと大忙しです。

 お昼休みに続いて午後の診療が終わり、17時を過ぎると夜勤のスタッフや当直の先生にバトンタッチです。美唄病院は立地が大自然の中にあるため、マイカーを使わない職員は送迎バスや送迎車で通勤します。日勤スタッフと入れ替わり、夜勤スタッフはこれから長い夜が始まるのです。
 まあ残業や談笑のために17時以降も残っている職員もちらほらいます。私個人としては、日勤業務が終わって余力のある日は4階の体育館に上がります。日中のレクリエーションも終わり、誰もいない体育館で大きな音でギターを弾くのが私の憩いの時間なのです。

 そんなこんなであっという間に過ぎていく美唄病院の一週間。それぞれの部署がそれぞれ動いてくれているからこそ、この大きな組織は回っているのです。皆さん、今日も本当におつかれ様。また明日朝礼でお会いしましょう。

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