旧美唄病院コラム

2008年10月(栄養管理室)『厨房の仲間たち』

 栄養管理室では、調理員さんが日々患者さんのごはん作りに励んで下さっています。10年以上勤めるベテランさんから入ったばかりの新人さんまで、メタボリック症候群(メタボリックシンドローム)や生活習慣病と戦う方も血糖値のまだ低い方も、暑い日も寒い日も、皆で作業に当たります。
 そんなベテランさんのお一人が、今年の秋に定年退職されます。そこで当院での25年にわたる勤務の思い出を、文章にしていただきました。

 「通いなれた坂道、もう少しで終わろうとしている。25年間長いようで短かったように思う。『仕事を辞めたらボケるよ』って心配してくれる友。嬉しいです。仕事中も北海道弁・秋田弁まるだしの作業。和気あいあいだったり、心が通わずさみしかったり。平凡な中でも私には走馬燈のように思い出がいっぱい。
 まとめ役のこずえちゃん、気持ちの優しいみかちゃん、『数の確認はまかせておきな』のトコちゃん、花好き・もの知りのやすさん、家の周りにシカやアライグマが出没するよと教えてくれるルミちゃん、秋田なまりのハーさん、いつもさわやかなさなえちゃん、いつも明るいサダちゃん、時にはボケをかましてくれる岩もっちゃん、若手男子2人、ケンちゃん・ムソウくん。いつの間にか側に来て作業を手伝ってくれました。足腰痛いけど頑張る田中ちゃん……。
 1人1人個性があり、楽しい仲間達。それぞれに自分と違う人生を送り、考え方も違う。人の立場になって物事を考えられるような思いやりも身についた。人間関係に悩んだ時、前向きに物事をみることもできた。もうひとふんばりの人生、本をよんだり、ちぎり絵をしたり、ウォーキングしたり、友達と楽しんだり、ゆったりの中でも忙しそうな自分が見えてきます。
 幕内さんの献立『手作りさつま揚げ』、自分でも家で作ってみました。好評だったので私のメニューのひとつにいれておきました。杉本さん、お嫁にいくまで頑張ってネ。皆さんお世話になりました。」

 たくさんの患者さんのごはんを作る厨房では、お鍋もボウルも大きく、力仕事が多いです。朝が早い仕事のため、冬は除雪の済んでいない北海道の雪道を、暗い中雪をこぎながら通う日もあったのではないでしょうか。長い間のお仕事、本当にお疲れ様でした!

 栄養管理室では様々な方がお仕事しています。機会があれば今後もご紹介していこうと思っていますので、どうぞお楽しみに!

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