コラム

2011年02月『闇に彷徨う者たち』

 市内某所。まだ明かりの灯らないその建物内は薄暗く、光といえば窓から差し込む日没間近の弱い日差しだけだ。そこに集った何人かの大人たち・・・彼らはここでいったい何をしているのか。
 どうやら1人の男が残りの者を先導しているらしい。その案内に従い、ある者は笑顔で、ある者は神妙な面持ちで1つずつ部屋を巡っていく。いくつかの小さな個室、かと思えばとてもだだっ広い部屋、畳が敷かれた和室、シャワールーム・・・他にもたくさんの部屋があるが、いずれもまるで使用された形跡がない。いったいこの建物の正体はナンなんだ_

 一通り全ての部屋をまわったところで、先導者がゆっくりと言った。 「どうですかみなさん・・・新しいクリニックは*」

 ・・・そうなんです!
新聞などでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、この度美唄メンタルクリニックが、移転することになったのです。開設から5年目を向え、より幅広く街のみなさんのニーズにお応えするべく装いを新たにすることとなったのです。
というわけで美唄市内某所に建設中の新クリニックに職員のみんなで見学に行ってきたわけですが、みんなで考えた設計図が実際に立体になっているのはやはり圧巻でした。まだ機材は何も運び込まれていませんが、職員のみんなはそれぞれ自分が使うことになる部屋を見ながら、その使い勝手を思い描いていたようです。 新クリニックは診察室・処置室・医療相談室といった外来設備はもちろん、多目的室・静養室・カラオケルーム・厨房完備の食堂などデイケア用設備も併設されています。まだその空間しかありませんが、完成がとても楽しみです。街の皆さんに必要とされる、あったかいクリニックになれたらいいなと思います。

イメージ 正確な移転場所と移転時期はいずれお知らせする予定です。移転準備も大変だけど、日々の仕事をしっかりこなしていきましょうね、職員のみんな!

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