コラム

コラム2021年04月「9ページ」

 毎年恒例の航海日誌、9ページ目を書くということはいよいよ10年目に突入したということだ。昨年の日誌には、「一年後には明るくこのコラムを書きたい」なんて記していたが、はたしてどうだろう。今自分の心は明るいだろうか。

 令和2年度を振り返れば、それはもう新型コロナウイルスのことに尽きてしまう。外来、入院、デイケア、訪問看護…これまで当たり前にやってきた医療の在り方について試行錯誤のくり返しだった。うまくいったこともあればいかなかったこともあった。それでもこれまでの時代には生まれなかった新たな価値観、学べなかった深い知識を得ることができたのは間違いない。

 無事に…というと語弊があるが、それでもなんとか一年の荒波を乗り切った。コロナとはまだつき合っていかねばならないが、去年よりはつき合い方がわかってきた。
 理事長先生はおっしゃる、「新年度はTRY & Challengeだ」と。これまでのやり方に固執せず、今の情勢に合わせた医療を考え実践する。前例がなくてもいいしむしろ今はないのが当たり前なのだ。コロナが変異してくるならこちらも自在に変異してやればいい。
 変異する医療…当法人に関していえば、これは別に今始まったことではない。むしろコロナが現れる前から毎年のようにスタッフは変化を求められてきた。着実に積み上げて完成した安定の城壁さえ一年後にはぶっ壊す、これが医療法人風のすずらん会なのだ。その経験がまさに今、活かされようとしている。

 さあ行こう。10年目の海を渡ろう。10周年記念の特別プロジェクトもすでに始動している。まだ明るい心とはいかなくても、夜明け前のナイトクルーズを味わおう。

(文:クルー)

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