デイケア食堂日誌

2011年11月『料理はどんどん』

 以前にかき揚げ丼というのをこのコーナーで紹介したことがあるが、それ以外にもとかく日本人は「どんぶりもの」が好きなようである。親子丼、他人丼、天丼、牛丼、ブタ丼、焼肉ド丼、中華丼、マーボー丼、カレー丼、ブタキムチ丼、鉄火丼、うに丼、いくら丼、あなご丼、海鮮丼・・・食堂に入れば数々の丼物が私たちの食欲を湧き立たせる。丼物の魅力はなんだろうか、ごはんとおかずが1つのどんぶりに一体化しているので食べやすいし、時間が無いときにもガツガツかきこめる。1つの容器におさまるので出前にも最適だ。前に牛丼が姿を消すとかでそんな話題が世間をにぎわせたが、時間が無い社会人にとって、あるいはお金が無い学生達にとって牛丼つゆだくは欠かせない栄養源なのだろう。私も学生時代にはいきなり飲み屋に行くと、たくさん食べてお金がかかってしまうので、まず牛丼を食べてから飲み会に参加、なんて仲間たちとよくやっていた。また子供の頃母親が出かけていて父親と留守番のときは、出前で食べるざるそばとカツ丼は何かとても贅沢な感じがした。そして北海道の海沿いで食べた海鮮丼は、もう踊りだしそうなくらいにおいしかった。

 まあそんなこんなで本日のデイケア食堂はカツ丼である。まあカツ丼はもう日本人にとってはおなじみの料理。ドラえもんのジャイアンの大好物としても有名で、劇場版では毎回のように彼がカツ丼を求めるシーンがある。まあ日本人は縁起をかつぐので、よく受験前とかには「勝負に勝つ」という意味でカツ丼やトンカツを食べる人も多いだろう。本日のカツ丼もとてもおいしい。タマネギがこんなにおいしく食べられる料理が他にあっただろうか。そしてたくあんとの相性もバッチリ。メンバーさんにも満足して頂けたことと思う。こらからもみんなで色々な困難に打ち勝っていこう。

 最後にもう1つ、カツ丼といえば忘れてはいけないお約束がある。大人気ないとも思うが、カツ丼を食べたらこのセリフを言わずにはいられない。これも日本人の悲しい習性。さあ、「ご馳走様」の代わりにみんなで声をそろえて言おう!
「刑事さん、俺がやりました」

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